ぐりまの読書日記

読書が好きです。本の感想など。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『いまさら翼といわれても』米澤穂信 感想

古典部シリーズ6冊目。短編集。 主な時間軸は、奉太郎達が高校2年生の5月から6月、7月ごろ。 あとがきで作者は「本書に収録されている短編は、どれも、いつかは書かれねばならなかったもの」と述べている。 「箱の中の欠落」 ある夜、奉太郎は里志に突然…

『図書館の魔女』高田大介 感想

あらすじ 鍛冶の里に育った少年キリヒトは、師匠の命を受けて、東西の文物が集まる都、一ノ谷に赴く。そこには、王宮の奥にひっそりと、古来からの書物を集積した図書館が聳えていた。この図書館の主として、司書ハルカゼ、軍師キリンと共に、幾多の書物を自…