ぐりまの読書日記

読書が好きです。本の感想など。

2018-01-01から1年間の記事一覧

『黄昏の岸 暁の天』(十二国記)小野不由美 感想~新作第一稿完成のニュースに寄せて~

去る12月12日、昼ご飯を食べながら、「そういえば十二国記の新刊ってまだ出ないのかなー」とふと思いついた私は、何の期待もせず新潮社の公式サイトを開いてみてびっくりした。 「待望の新作がついに!」だって!? なんと、新刊(長編)の第一稿が新潮社に…

『本と鍵の季節』米澤穂信 感想

米澤穂信の新刊を読んでしまった。 期待を裏切らない面白さと、予想通りのほろ苦さ、ますます磨きのかかった読後感の割り切れなさ。 さすが米澤穂信だなーと思う。この本は、高校2年生の堀川次郎と、松倉詩門の話だ。二人は図書委員で、そこそこ気の合う友人…

北村薫さんが大学で講演をしたらしい

今朝新聞を見たら、ミステリ作家の北村薫さんが、西南学院大学で講演をしたという記事が載っていた。 いいなー!!講演を聞けた学生さんがうらやましい。 さっそく記事を読んでみた。講演のタイトルは、「読むこと、書くこと」。記事の中の、北村さんの言葉…

『樹上のゆりかご』荻原規子 感想

今週のお題「読書の秋」 ファンタジーの名手、荻原規子さん。 その作品には、『西の善き魔女』とか勾玉三部作とか、重厚で本格的なファンタジーがたくさんある。 そんな荻原作品たちの中で異彩を放つのが、学園モノの名作、『樹上のゆりかご』。今回は、ミス…